憲法カフェvol.19 「パレスチナ問題って…」

今月の憲法カフェは「パレスチナ1948 NAKBA」の上映&トーク終了後、近所のカフェでの開催となり、12人の方に参加していただきました。

NAKBAを鑑賞し、トークのゲスト森沢典子さんの話を聞いた後なので、その感想を話し合ったりしました。
パレスチナの人たちが、花を植えていて、憎しみだけではないのだなと感じた
YouTubeやインターネットにより、世界を超えて地球の人間として関われる様な環境にあって、それは武器になる
一方で、テレビや新聞だけの情報を信じているような人にとっては、その情報が重要になってくるのだから、上映会の時に話が出たが、いい記事には励ましの、悪い報道にはクレームを入れることも必要なことなんだ
などがでました。

その後、イスラエルも良くないけど、ハマスも良くない「どっちもどっちだ」との話があるが、事実は国家対自治政府であり、近代兵器対お手製ロケット弾であり、「占領」と「抵抗」の構図なのだということや、9.11以後、中東問題という火種が暴力の肯定になってしまっているなどの話もありました。

告知文には「ガザ地区の「復興」?は厳しいものになっている」と、書いたのですが、
パレスチナの人々にとっては、ガザ地区を復興することが、一番望んでいることではないのだと、ガザ地区は「難民キャンプ」(一般的なテント生活ではなくコンクリート作りの「建物」で生活しています)であり(というより強制収容所?)、パレスチナの人々の望みは、元の土地(1948年のイスラエル民族浄化が始まる前に住んでいた所)に帰ることなのだと…

森沢さんが、「現状に反対しないこと、現状を認めていることになる」という話と、
上映会の主催者の方が、「皆さんが5人に広めて、その人が5人に広めてと広げていく」と言っていたことが、
今日の憲法カフェの中でも、意識させられました。

今回は、上映会も含めると6時間超と長丁場になってしまいましたが、今日も抑圧されているパレスチナの人たちに思いを馳せる必要性があるのではと感じました。

憲法カフェvol.19 「パレスチナ問題って・・・」

昨年末から、連日ハマスイスラエルの戦闘のニュースが流れてきました。
ニュースによれば、ハマスイスラエル領内にロケット弾を打ち込み、その反撃としてイスラエル空爆や地上軍の投入などを行っているのだと・・・。
現在は停戦し、イスラエル軍ガザ地区から撤退したものの、ガザ地区の「復興」?は厳しいものになっているようです。

しかし、この問題の根底は、最近に始まったことではないらしい・・・

このパレスチナ問題を、40年間撮り続けているフォトジャーナリスト広河隆一氏が、その映像を一本に纏めた映画「パレスチナ1948 NAKBA」。
この作品が、阿佐谷で上映されます。

今回の憲法カフェは、上映鑑賞後に、近くのカフェで、ざっくばらんな「場」を提供しようと考えております。

【上映会の概要】
パレスチナ1948 NAKBA』上映&トーク

1月21日、イスラエル軍は撤退を完了した。
しかし、ガザに住まう人々にとって、
「停戦」は爆撃に怯える日々が終わったことを意味しない。
攻撃はいつまた始まるか判らないのだ。


こんな状況がもう60年も続いている。
1948年、イスラエルが建国されてから
パレスチナを襲い続けてきた「NAKBA(大惨事)」。


それは、軍事攻撃がないこの瞬間にも
ガザの人々から生きる尊厳を奪い続けている。
同時代に生きる私たちは、そこから目を背ける訳にはいかない。


映画の後は、「パレスチナが見たい」の著者である森沢典子さんに
ガザでいま何が行われているのかを伺います。



◆上映作品『パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)』
監督/撮影/写真:広河隆一
配給:バイオタイド
ドキュメンタリー/131分/2008年/日本



◆上映詳細
日時:1月31日(土)
開場:12時  開映:12時半
トーク:森沢典子さん
料金:前売1,000円/当日1,000円(ともに1ドリンク付き)
会場:Asagaya/Loft A
アクセス:JR中央線 阿佐ヶ谷駅より徒歩2分南口を出て左の信号を渡り、パールセンター内を歩いて2分。1Fがメガネドラッグの建物の地階。道の左側です。
地図:http://www.loft-prj.co.jp/lofta/map.html
住所:東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1



※席に限りがありますので早めの予約をおすすめします。100名様限定
⇒ 電話予約:03−5929−3445
⇒ web予約:http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/


※上映費を捻出するため次のことにご協力いただけると助かります[友人を誘う/昼食をここで食べる/たくさん飲食する]どうかよろしくお願いします。(現在数万円の赤字。カンパ大歓迎)


主催:pono2(ポノポノ)
共催:Asagaya/Loft A


★「パレスチナ1948 NAKBA」公式サイト
http://nakba.jp/
★最新の情報/問い合わせ
http://www.pono2.jp/nakba@pono2.jp(空メール対応)


★プロフィール
広河隆一(フォトジャーナリスト)(注:広河さんはゲストではありません)
1943年 中国天津市生まれ。1967年に早稲田大学卒業後、イスラエルへ渡る。その直後に第3次中東戦争勃発。1970年に帰国。その後、中東問題と核問題を中心に海外取材を重ねる。
IOJ国際報道写真コンテストの大賞・金賞をはじめ、講談社出版文化賞日本写真協会年度賞、早稲田ジャーナリズム大賞、土門拳賞など多数受賞。2004年3月『 DAYS JAPAN 』を発刊。編集長として現在に至る。

森沢典子(「パレスチナが見たい」著者)
青山学院女子短期大学にて児童教育および児童文学を学び、幼稚園教諭に。2001年より私塾で子どもたちに勉強を教える。2002年3月、情勢の悪化するイスラエルパレスチナへ一人で入り、GIPP(パレスチナ人のための草の根運動の会)の協力を得て、パレスチナ自治区を訪れる。帰国後作成したルポが大きな反響を呼び、各地で講演活動を行う。

憲法カフェvol.18 「60周年記念 世界人権宣言と日本国憲法を読む」

 11月22日、高円寺のCAFE indian summerで世界人権宣言と日本国憲法(3章)を読んできました。簡単に報告します。

 まず、世界人権宣言は、今から60年前の1948年12月に、第3回国連総会で賛成48、反対0、棄権8(ソ連ウクライナ白ロシアポーランドチェコスロバキアユーゴスラビアサウジアラビア南アフリカ)で採択されました。草案を作成したのは、オーストラリア、チリ、中国、フランス、オランダ、ソ連、イギリス、アメリカの8ヵ国。

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憲法カフェvol.18「60周年記念 世界人権宣言と日本国憲法を読む」


世界人権宣言は1948年12月10日に、パリで行われた第三回国連総会で採択されました。
つまり、今年は世界人権宣言が、国連総会で採択されてから60年目に当たります。

この「世界人権宣言」、学校の授業でそういうものがあるということを習ったことのある人は、多いと思いますが、その中身を読んだことがある方は意外に少ないのでは?
というわけで、次回の憲法カフェでは、この「世界人権宣言」と日本国憲法(3章)を読んでみようという企画です。

本当にただ読んで比べてみるだけですので、お気軽にご参加ください。

ただ、もしかすると、なぜ世界人権宣言が読まれないのか。その答えに出会えるかも・・・


●日時:11月22日(土) 14:00-17:00
●場所:CAFE indian summer ワンオーダーお願いします
●アクセス:JR高円寺駅北口より中通り商店街に入って徒歩3分(左手にある伊勢市ビルの2F/入口に看板があります)
●地図:http://happyassist.com/is/about.html
●会場TEL:03-3336-3841
●主催:「憲法カフェプロジェクトチーム」
国民投票法案の成立を受けて発足した、2007-201×年の時限プロジェクト・チーム。会社員、フリーター、学生、教員を中心とし、毎月第四土曜日に、自民党改憲案や改憲をめぐる社会の動きをテーマに、カフェでトークイベントを開催しています。
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/kenpou-cafe/

憲法カフェvol.17 「フェミ的に憲法ってどーなのー?路上のジェンダー問題」


実生活において、「憲法」は空をつかむようなカンジで、守られているのか、作り上げているのかわからなくなることがある。
−−−−
ホームレスって男が多いでしょ。でもホームレス女が少ないんではなくて、路上に出るにはリスクが高いから、家を出た女の人は、トイレとか、ビルの隙間とか隠れている人が多いです。これは、ホームレス社会が危ないからではなく、公共の考え方がアマい通行人が暴力行使するから。
これって、ホームレス問題じゃなくて、路上のジェンダー問題だと思う。
よく言われる、夜の女の一人歩きは危ない、とかさぁ、女の為に心配しているように聞こえるこの言葉には、路上から女を排除しているとは、まだ私が、キャッ、コワイ、とただビビっていた昔には、気が付かなかった。
−−−−いちむらみさこ

今回の憲法カフェは「女子的に憲法を読んだら」企画。
憲法の24条の男女平等規定も、もはや古い感じだし(大切な規定には変わりないけど、男女二元論ってどうよ?)、生存権も「おとこ」の生存権な感じ。1条の天皇についての規定だって、フェミ的にはかなり問題含みだし、25条も、想定される生存権として落とされがちだけど、セクハラやレイプされずに安心して生きる権利もあるはずだし……などなど、エノアールカフェ(いちむらさんがやっている物々交換カフェ)でお茶を飲みながら話しましょう。


日 時 10月25日(土)14時〜17時
場 所 東京都内
集 合 13時50分、JR原宿駅表参道口(遅れてくる方は下記のケータイまでご連絡ください。迎えにいきます)
参加費 食べ物やお菓子、おうちにあるものを持ってきてください。お茶はこちらで用意します。
ゲスト いちむらみさこさん
主 催 憲法カフェプロジェクトチーム
★「憲法カフェプロジェクトチーム」
国民投票法案の成立を受けて発足した、2007-201×年の時限プロジェクト・チーム。会社員、フリーター、学生、教員を中心とし、毎月第四土曜日に、自民党改憲案や改憲をめぐる社会の動きをテーマに、カフェでトークイベントを開催しています。ブログ:http://d.hatena.ne.jp/kenpou-cafe/
問合せ 憲法カフェプロジェクトチーム eメール kenpo.cafe@gmail.com TEL 090-4466-5926(竹内)

憲法カフェvol.16「生きづらい日本×殺されるイラク」

kenpou-cafe2008-09-14


9月の憲法カフェは、今このタイミングで話すべきことはこれしかない!!という内容です。ゆったりできる和室ですので、ぜひ来てくださいね!

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憲法カフェvol.16「生きづらい日本×殺されるイラク

9月27日(土)18時〜21時(開場17時45分)
場所:笹塚区民会館・和室
地図:http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_sasazuka.html
参加費:300円
ゲスト:志葉玲さん(フリージャーナリスト)http://reishiva.exblog.jp/
司会:園良太(憲法カフェ)
主催:「憲法カフェプロジェクトチーム」http://d.hatena.ne.jp/kenpou-cafe/

2008年8月にアフガニスタンNGOペシャワール会」の日本人
スタッフが殺害されました。
アフガンと同じくイラクでも空前の内戦状態が続いています。
両国は「人類が経験したことの無い破綻状態」とも言われています。
そんな状態はなぜ、いつから始まったのだろう?

そう、2001〜2003年にアメリカ・イギリスが両国へ戦争をしかけ、
ニッポンもそれを支持したから。
でも、首相の辞任や近づく選挙ではその責任が話題にもならない。
メディアからも現地情報が伝わってこない。大切なことが隠されたまま、
私たちは自分の人生で精一杯になっていく−−。

そこで、イラク現地を何度も取材したフリージャーナリストの志葉玲さんをお呼
びして、イラクの「いま」を伝えてもらいます。
未来が見えないニッポンで知る未来をつぶされたイラクの絶望。
そこはグローバルな資本主義が何でもアリで食いつくしていく。
けれど一方では、反貧困やG8を問い直すアクションが盛り上がった。
今が道の別れ目、私たちが生きる時代を明らかにし、何ができるかトークしましょう。
ぜひご参加ください。

志葉玲さんプロフィール:
1975年東京生まれ。大学卒業後、番組制作会社を経て、2002年春から環境、平和、人権をテーマにフリーランスジャーナリストとしての活動を開始する。
2003年のイラク戦争では「人間の盾」として滞在しながら民間人の空爆被害を取材。2003年6月の取材では、イラク中西部ラマディにて米軍に不当拘束され捕虜収容所に8日間拘禁される。
2004年2〜3月、5〜7月には、バグダッドサマワファルージャなどを取材。頻発する自爆攻撃の現場や、米軍による「テロ掃討作戦」、自衛隊の活動などについて取材した。
2004年7月以降も、現地人脈を活かし、新聞や雑誌、ブログ等でイラク情勢に関する情報を発信し続けている。2008年2〜3月にはイラク北部で避難民を取材。著書に『たたかう!ジャーナリスト宣言 ボクの観た本当の戦争』。

★「憲法カフェプロジェクトチーム」について
国民投票法案の成立を受けて発足した、2007-201×年の時限プロジェクト
・チーム。会社員、フリーター、学生、教員を中心とし、毎月第四土曜日に、
自民党改憲案や改憲をめぐる社会の動きをテーマに、カフェでトークイベント
を開催しています。ブログ:http://d.hatena.ne.jp/kenpou-cafe/

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憲法カフェvol.15 @宮下公園夏まつりレポート

8月23日(土)15時過ぎ、雨がしとしと降ったり止んだりしつつも、宮下公園では
夏まつりのステージが大いに盛り上がっていた。屋台あり、フリーマーケットあり、
大音量のライブあり、そんなお祭気分の中、宮下公園の一角で、その日も憲法カフェは開かれた。
人が出たり入ったりしながらも、最大時には25人ほどが参加し、こちらで用意したシート
や椅子が足りないほど。

始めは当初の予定通り、『現行憲法自民党草案の読み比べ』ということで、
両方を読んでみて、感想を出し合った。残念ながらそこに出された全てを
記録することはできていないが、以下に印象に残ったものをあげると、
・「自民草案は、戦争の反省という要素を取り去りたいという意図が感じられる」
・「誰も聞いてないのに、いきなり自民草案は『日本国民は自らの意志と決意に
基づき〜』で始まっているが、これは現行憲法が押し付けのものであるのを
暗に示したいからではないか」

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