2月23日(土)憲法カフェは「東京大空襲」特集です。

uematsuと申します。2月の憲法カフェを担当いたします。
昨年11月24日の「格差×戦争」の後の交流会で、野菜とソーセージのスープを作った者です。あのときの最後の10人前のスープ、コンソメが切れてしまい味気ないスープをお出ししてしまいました。この場を借りて…という話はさておき、
次回2月23日(土)の憲法カフェのお知らせです。雪が降ってもやりますよ〜(たぶん)。

次回の会場は国立(「くにたち」)、ヘーゼルナッツ・スタジオというマンションの1室です。

期日;2月23日(土)
時間;開始2時から、5時には終了予定、会場に残ってお話を続けることも可能です。
料金;飲み物代300円〜、軽食は200円〜。資料代未定(0円かも)
予習不要、誰でも参加OKです。


場所;ヘーゼルナッツ・スタジオ
住所;国立市中1-9-4 一橋ハイム503(国立駅南口徒歩2分、大学通り沿い、白十字洋菓子店のあるビルの5階)
入り口にイヌの写真コピーが貼ってあります。
http://blog.goo.ne.jp/hazelnuts-studio

さて、内容の概要です。

東京大空襲と、生き残った人たちの苦悩から見えてくること

2月の憲法カフェは、「3月10日」=東京大空襲(1945年)の日に近いということで、NHK特集「東京大空襲 60年目の被災地図」(2005年放映)のDVDをみんなで観て、そのあと自由に意見交換しようと思います。
いや、実際には「自由に意見交換」という雰囲気にはならないかもしれません。というのは…

言葉を奪われる、言葉を失うかもしれないからです。
それだけの力を持ったDVDです。

残虐な映像はありません。(CGによって、大空襲の概要はわかりやすく表現されています)。

番組の多くを占めるのは、大空襲に遭遇し、生き残った(それは、家族や友人と死に別れたということでもあるのですが)方の証言です。彼女/彼たちは、被害者であるにもかかわらず、まるで生き残ったことが罪であるかのような面持ちで、その日の夜について語ります。

なぜ被害者が、加害者のように沈痛な面持ちで語るのか…その語りは、「東京大空襲作戦」の(私たちの想像を超えるような)恐ろしさ、とんでもなさ、救いのなさを、私たちにかいま見せてくれると思います。

いっぽうでDVDは、「大空襲」戦術を考案し実行した当事者、アメリカのルメイ将軍も取り上げています。民間人を大量に殺戮する「大空襲」戦術は、ルメイなりの合理的な意図を以て行われたことがわかります。言い換えると、東京の下町に住む人々は、なぜルメイによって「大量殺戮」の標的にされたのか、この点はいまの憲法(9条)問題を考える上でも重要な論点となるでしょう。

概要は以上です。以下、付け足し。「東京大空襲以後」に関するエピソードをいくつか。


その1。

ルメイは、なんと1964年に日本国から勲章を授与されています。
ホントの話。

航空自衛隊の創設時に助力したという理由だそうです。
ルメイの勲章授与を決めたのはもちろん当時の自民党政権、とりわけ積極的だったのが小泉純也防衛庁長官でした。この方、小泉純一郎氏のお父上にあたります。


その2。

東京には東京大空襲に関する公立の施設(広島の原爆資料館のような施設)がありません。
関東大震災の資料館として戦前に建てられた「復興記念館」の一角に、東京大空襲に関する展示があるのみという現状です。この記念館の展示、行政側の「やる気のなさ」、東京大空襲をしっかり記憶する意志のなさが、露骨に表れています。ある意味、一見の価値あり。


ちなみに、民営では「東京大空襲・戦災資料センター」http://www.tokyo-sensai.net/という施設があります。
けっして大きな施設ではありませんが、展示はわかりやすく、焼夷弾を手に持ってその重さを実感することもできます。関連書籍も多く閲覧できます。



東京大空襲とこれらのエピソードを線で結んでみることもできるでしょう。さらに、自民党憲法改正草案も線で結んでみることも…うーん、かなり、ねじれた線になりそう…この続きは2月23日に!